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Von der Kindsmörderin Marie Farrar

Bertolt Brecht
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Traduzione giapponese trovata qui
רוצחת הילדים מארי פראר

מארי פראר, פועלת ניקיון בת שש עשרה,
כחושה, חולת רככת, מכוערת ויתומה,
שום תיק במשטרה עד כה,
היא אשמה בזה
שהיא רצחה תינוק, והפרטים כדלקמן:

בחודש השני להריונה הלא חוקי,
ניסתה בעזרתה של עוד מוזגת מן הבר,
להיפטר מפרי ביטנה החלה להקיא,
הכאב החד נשכח מזמן, אך העובר נשאר.

נסו נא רבותיי לכבוש את זעמכם,
כי כל אדם ראוי לרחמים.
כי כל אדם ראוי לרחמים,
רחמים.

לשווא ניסתה הכל,
תפילות, אמבטיות, מקלחות
את כל המדרגות שטפה במקום עבודתה.
לא פעם הכאב פילח אותה לחתיכות,
היא התפתלה מכאב אך את סודה היא
לא גילתה.

ואז בלילה מחדרה הצר והקופא,
בשארית כוחה למסדרון היא נגררה,
אל תוך בית הכיסא, ושם בחדר האפל,
ילדה את תינוקה, מתי ואיך, היא לא זכרה.

נסו נא רבותיי לכבוש את זעמכם,
כי כל אדם ראוי לרחמים,
כי כל אדם ראוי לרחמים,
רחמים.

וכשחזרה במסדרון בחושך אל חדרה,
החל פתאום הילד, כך אומרת היא, לבכות,
הוא לא חדל, והיא מן השכנים פחדה,
לכן באגרופים עליו החלה להכות.

הכתה בעיוורון ושוב ושוב עד שפסק,
ואז את התינוק לקחה לחדרה הדולף,
ושם חיבקה שעות את כל גופו המרוסק,
ורק עם בוקר היא אותו החביאה במרתף.

מארי פראר, פועלת ניקיון בת שש עשרה,
קטינה, חולת רככת, מכוערת, אומללה.
נידונה לתליה כל חטאנו רבותיי לפתע
משתקפים כראי אל מול חטאה שלה.

אתם המשתרעים כל לילה
על סדינים צחורים,
ומחייכים באושר מול תינוק לבוש פאר,
אל נא תבוזו ככה לחולשות החלשים,
חטאה היה גדול, אך כאבה - גדול יותר.

נסו נא רבותיי לכבוש את זעמכם,
כי כל אדם ראוי לרחמים,
כי כל אדם ראוי לרחמים,
רחמים.

あかんぼ殺しのマリー・ファラーについて

マリー・ファラー、生まれた月は春四月だが
みなしごで、未成年、賞罰なく、クル病、
ふしだらとは見えなかったといううわさだが
このとおり殺しました、あかんぼを、と自供。
かの女はいう、二ヶ月ばかりのころだったか
あやしげな地下室に住む女の手を借り
二本の注射で堕胎しようとしたのだが
だめだった、ただひどく痛いめをみたばかり。
しかしきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

でも、とかの女はいう、支払いはきちんとした、
もう隠せないので、おなかをきつくしばった、
アルコールに胡椒をぶちこんで飲んでみた
その効は、おっそろしく下痢しただけだった。
からだはひとめにたつほどふくらんできて
はげしく痛んだ、ことに皿洗いをすると。
そのころには、かの女はまだしっかりしていて
マリア様にお祈りした、どうぞお慈悲をと。
きみたちもまた、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

しかしお祈りはどうやら、ききめがなかった。
願いごとにはほどがある。その日が迫れば
朝の祈りのたびにめまいがし、汗が出た
冷汗というものも出た、御像を仰げば。
とはいえ誰も、そうとは悟りはしなかった
かの女のお産の月が迫っているなどと。
だってさ、聞かされても誰が信じられたか
ぶきりょうなあの子に誘いの手があるなどと。
そしてきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

その日、とかの女はいう、明けたか明けぬうちに
階段を拭く、と、おなかに爪をたてられた
ような気が。よろめく、振りまわされる、痛みに。
でもなお、なんとかかの女はそれをこらえてた。
一日じゅう、たとえば干しものをほしながら
かの女は脳をしぼる、辿りついた考えーー
生もうかしら。とたんに心臓がまわりから
しめつけられる。夜、やっとかの女は屋根裏へ。
しかしきみたち、待ってくれ。怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

横になったと思うと、もういちど呼ばれた、
ーー雪が降りこんでるから拭きとっておくのよ。
おわったら十一時。ながい一日だった。
どうにかおちつけたときは、もう暗黒の、夜。
かの女はいう、生まれたのは男の子。それも
ほかの男の子とどこもちがってやしない
だけど女がほかとちがってた。といっても
かの女をわるくいえるわけなどありはしない。
きみたちもまた、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

ぼくにはわるくはいえないが、しかしいったい
この男の子がどうなったかは聞かせよう
(何ひとつ、とかの女もいう、隠しだてしない)、
そうすりゃ、ぼくやきみの性根も見えてこよう。
寝床に、とかの女はいう、這いこむとまもなく
たえがたい嘔気に襲われた、でもじいっと
そんなときどうすればよいか知るはずもなく
ただこらえてた、叫びごえだけはあげまいと。
そしてきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

死ぬ思いをしながらーーだって嘔気ばかりか
部屋の寒さもひどかったーーふらふらかの女は
手洗いに立つ、と、そこだった(それが何時か
憶えがない)、遠慮なく子が生まれでたのは。
朝が近づく。どうしたらいいかかの女には
こうなってはまるっきりケントウがつかない
だが雪が舞いこむ、屋根裏の手洗いには、
手はこごえる、じっと子をだいてもいられない。
そしてきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

そこで寝床に戻りかけると、思いがけず
それまでおとなしくしてたのに、子はさわいで
泣きだした。なぜかいらいらして、いたたまれず
かの女は子を打った、叩いた、両のこぶしで。
すると、とかの女はいう、やがて静かになった。
それから夜のしらむころまで子に添い寝した
だきしめて、けれどもう子にはいきがなかった。
朝、その子を洗濯ものに埋めておいた。
しかしきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

マリー・ファラー、生まれた月は春四月でも
最後、死んだのはマイセンの監獄のなか、
私生児を生み、殺し、罰せられたーーとしても
いったいどのいのちが弱点をもたないか。
きみたち、もし懐妊すればメデタイといい
きみたち、産の床はいつも清浄だった、
さあれ、ろくでなし呼ばわりはひかえてほしい
罪はおもいが、かの女の苦もまたひどかった。
それだからこそ、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。


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